2011年04月25日

おわりに、または、はじまりに

 無事に千秋楽を迎えることができました。来てくれた人、ありがとうございました。そして、裏方、役者のみんな、おつかれさま。ありがとう。君たちの頑張りです。

 この春休みは本当にいろいろなことがありました。僕は2月の終わりの2週間ばかり中国にひとり旅に行きましたし、3月11日には大きな災害がありました。4月に入ってからも新入生歓迎会があり、本当に充実していたと思います。
 その傍らで稽古をするのはなかなか大変でしたが、それもそれで良い想い出です。

 ところで、僕が脚本演出をしたのはこれで3回目になりました。09年度新春公演、10年度夏公演、そして今回です。
 まず、『僕らは明け方の夢を見る』。ここでは、存在に対する疑問というのがありました。離れ離れになってしまった僕たちはどこかで繋がっていることができるのかどうかということです。「存在を信じることが、存在そのものである」と考えました。実はこの頃、別れた彼女を思う気持ちになっていたりいなかったりします。
 そして次に、『星降るシャンパンの夜に』。抱きしめられなければ存在ではないとしてみました。このころから「言葉」に対していろいろ考えるようになりました。それというのも、僕の留学が重なったり、外国人の友達が多くできたりして、言葉を越えたところでのコミュニケーションというのが可能なんじゃないかと気が付いたからです。つまり、言葉を介さないコミュニケーションこそが真のコミュニケーションなのかもしれないと思ったのです。伝える気持ちに少しの減衰もないコミュニケーションを目指したのです。このときは、恋愛前のふたりの気持ちになっていたりいなかったりします。
 そして今回『グッドバイ』です。別れることの肯定です。離れてもその存在は存在であり続けるのかと考えて、やはり抱きしめられなくては存在ではないだろうと思いついて、しかし、とにもかくにも別れはやがて来るのだということに気が付いたのでした。だから別れを恐れてはいけないんじゃなかと、そう思ったのです。僕が書いたものの中でいちばん爽やかというか、リアルだと思います。僕はファンタジー作家ですから。そしてこれはたぶん、別れる寸前のカップルの気持ちだったりそうじゃなかったりします。
 ここまで来て、あと残っているのは、「付き合っているとき、まさにそのとき」だったりそうじゃなかったりします。でも僕は5年間の青春を、フルスイングで芝居に放り投げた男なので、付き合っているときの気持ちなんて分かるわけがげふんげふん。

 彼女、募集中です。

 あと今回、実はいつもと違う書き方をしています。だから、演出もいつもと少しだけ違います。今回観に来てくれて「ああ、この人はこういう芝居を作るんだ」と思われた方、残念です。いつもはもっと不条理で不可解な芝居を作ります。はっはっはっ。
 それでも、「僕らしい」「僕らしくない」と意見が真っ向から対立する作品となりました。それでいいと思います。感じ方は人それぞれですから。相反する意見が同時に存在するなんて、極めて演劇らしくていいと思います。

 続きにごあいさつ(演出挨拶)も付け足しておきます。なんだか「地震に気をつけましょう」みたいになってしまっていますが、僕のメンタルの弱さをよく表していますね。

 今回、多くの人に足を運んでいただいて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。今後もよろしくおねがいします。
 それでは、次は劇団パンダデパートの夏公演でお会いしましょう。
 でわでわぁぴかぴか(新しい)

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posted by ぱんだーす at 23:42| 2011 新歓公演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月24日

本日楽日

本日楽日です!

なお、東京電力より計画停電は原則実施しないと発表がありましたので、
予定通り14:00〜,18:00〜 開演いたします。

その他詳細は当ブログのトップページをご覧ください。
posted by ぱんだーす at 04:50| Comment(0) | 2011 新歓公演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月22日

げねぷろ!

 仕込みも終わりました。明日から本番です。劇場の緊張感と、演出の疲労と胃痛がピークです。

 今日はゲネプロでした。ゲネプロというのは、つまりはリハーサルですね。本番と同じようにしてやるという。芝居の世界では、なぜかゲネプロといいます。リハーサルは稽古って意味でしたっけ。僕はよく知りませんけど。
 ゲネプロは本番0回目です。開場から何から全て、本番通りにやりますから。本当だったら、100回はやりたいところですが、小屋を借りてる期間の都合、そんなに多くはできません。これがなかなか辛いところなんですが。まあ、それも仕方がないことですかね。

 最後までわたわたしていますが、なんとかなるでしょう。人事を尽くして天命を待つ。演出家に残された仕事は最早、トイレ掃除くらいしかありません。

 それでは、劇場でお会いしましょう。
 でわでわぁ揺れるハート

posted by ぱんだーす at 23:58| Comment(1) | 2011 新歓公演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月21日

仕込み開始

 月曜日のワークショップにはたくさんの人が来てくれたみたいですね。男よりも女の子の数の方が多かったみたいで、行けなかった僕としては悲しいやら羨ましいやらです。

 さて、今日から仕込みが始まりました。土日の本番に向けて、照明や音響の調整なんかをするわけですね。公演をやるための小屋は、お金がかかるので何日も借りられません。だから、必要最低限の日数だけ借りるんです。つまり、作業も無駄なくやる必要があるんですね。これが非常に辛い。演出家の集中力と疲労感はここで頂点に達します。

 今日は場当たりをしました。場当たりとは、実際に照明や音響のタイミングを確かめることです(劇団によって定義が違いますけど)。音響は普段から音を入れられるので良いんですけど、照明はここでしかチェックできませんから、結構時間を使います。稽古中に、いかに照明を想像しながらキューを入れられるかですね。ポイントは。

 明日は場当たりの続きですね。
 でわでわぁハートたち(複数ハート)

posted by ぱんだーす at 00:02| Comment(0) | 2011 新歓公演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

東日本大震災の余震に対する対策と、お客様へのお願い。

依然として東日本大震災の余震が懸念される状況にございます。
少しでもお客様にご安心してご来場していただくため、当方の防災対策についてお知らせさせていただきます。

下記に関しては、お客様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

非常時には公演を中止とさせて頂く場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

なお、関係者は上演中に災害が発生した場合の避難方法を平時より入念に確認し、災害発生時の動き方について全員が把握しています。
上演中に災害が発生した場合は、場内スタッフが皆様を速やかに安全な場所に誘導いたします。
非常時は係員の指示に従い避難するようご協力をお願いいたします。
その際、座席にございます座布団を防災頭巾としてご利用下さい。
ブローダーハウスがございます世田谷区松原の広域避難場所は羽根木公園一帯、避難所は梅ヶ丘中学校です。

照明機材に関して、客席頭上にもございますが、平時より入念に固定し、三重の落下防止措置を施してありますのでご安心下さい。

携帯電話、PHS、時計のアラーム等、音や光の出る電子機器は演出効果の妨げとなりますので、あらかじめ電源からお切りください。
携帯電話のマナーモードもご遠慮下さい。
緊急地震速報に関しましては、係員が監視し緊急地震速報が流れた際には速やかに皆様にお伝えいたします。

なお、計画停電については東京電力より原則実施しないと発表がありましたので、開演時刻の変更は行わない予定です。

最後になりましたが、このたびの東日本大震災により、被災された皆さま、その関係者の方々に、心からお見舞い申しあげます。劇団員一同、復興を心よりお祈り申しあげるとともに当方にできる支援を行っていく所存です。

皆様のご来場心よりお待ちしております。

演劇ユニットゆきぱんだ
posted by ぱんだーす at 21:01| Comment(0) | 2011 新歓公演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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